
最近では某商社が数億円を投じて社員の4分の1にあたる人材を中国語を話せるように研修をしているというニュースにもありました。
中国で仕事では主に英語を使う方でも、少しでも中国語で現地の方とコミュニケーションを取れるようになると、仕事&人間関係も円滑になりますね!
また、2017年から中国の就労許可(就労Z査証を申請するための許可)の基準が厳しくなり、HSKの資格を持っていると加点されるようになりました。
これからは中国語を話せると就職活動にも有利になりそうです。
HSK(汉语水平考试)って何?!という方のために、まずは概要から。
中国語能力の公的な証明として通用し、HSK証書は中国の留学基準や就職の際に活用されています。
中国に現地法人がある方、中国に取引先がある方などは業務に活かせる資格です。
もくじ
HSK 各級のレベル
1級から6級まであり、6級が一番難易度が高くなります。
1級 150語程度/非常に簡単な単語とフレーズを理解
2級 300語程度/簡単な日常会話
3級 600語程度/基本的なコミュニケーション
4級 1200語程度/広範囲の話題についての会話
5級 2500語程度/新聞・テレビの鑑賞、比較的整ったスピーチ
6級 5000語以上/スムーズに読み書き、自分の見解を流暢に表現
日本人は漢字が書けるので、一般的には3級から受験する方が多いです。
実際にそこそこ何言っているかわかって、少し話せるかなくらいが、4級の印象です。
5級以上あればそれなりのコミュニケーションのとれる会話ができると思います。
勉強するなら5級以上をめざしましょう。
私の中国語勉強時間
上海に来るまで、中国語は全く興味ありませんでした。
ニーハオとしぇしぇしか知らなかったです。
でもとりあえず上海に住むことになったので、勉強することにしました。
・週に2回、プライベートの中国語学校 1日2時間
・レッスン日以外の勉強時間 1日平均2~3時間
語学学校では日常会話を中心に行い、HSK試験は試験の1か月半前に自分で対策しました。
子供がおりますので、勉強は平日のみ。
つまりゼロからスタートしてトータル300時間といったところ。
語学学校に通い始めてから半年で4級合格することができました。
受験までに使用したテキスト
語学学校で使用したピンインから日常会話初級のテキスト4冊
⇒HSK3級問題集1冊
⇒HSK4級テキスト1冊と問題集1冊(下記おすすめ教材参照)
⇒上海で購入したHSK4級公式問題集1冊
計8冊
おすすめ教材
語学学習ですので、まずはテキストで文法等を叩き込んだ後、ひたすらリスニングと過去問をこなすことは言うまでもありません。
4級に関しては、リーディングでぜひ覚えておきたいポイントがありますので、後日別投稿にて記載させていただきます。
テキスト&問題集
まずは私がHSK4級受験に向けて使用したテキストと問題集。こちら↓
【中国語検定HSK公認テキスト4級改訂版】
これは日本語で翻訳と解説があり、大変わかりやすいテキスト&問題集です。
私は試験の1か月半前にこちらのテキストと問題集に取り組みました。
(もう少し余裕を持ちたかったです)
2015年が最新版です。
私は今年受験して、2018年に受験しましたが、2013年版の問題集を使用していました。
問題の傾向は2013年版でも同じでした。
テキストは1冊で十分ですが、問題集はボリュームが少し足りなかったので、現地でも問題集を購入して取り組みました。
中国語電子辞書
辞書は必須です。
中国に来て、単語の意味を調べるのに携帯を使っている人もいますが、本気で勉強するなら辞書は必須です。
一つの単語から例文と併せて関連して学習することができ、効率アップ。
casioの中国語用電子辞書がおすすめです。2018年モデルが出ていました↓↓↓
【XD-Z7300-WE カシオ 電子辞書 エクスワード 中国語モデル(ホワイト)】
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ピンイン(発音記号みたいなもの)がわからない漢字も、手書きで入力して調べることができます。
これはものすごく便利。
音声ももちろん出ます。
英語や広辞苑も搭載されていますので、中国語以外の普段使いも可能。
カシオの電子辞書は、データプラスという昨日がついていて、他の言語を学習したい場合はそのカードを挿入するだけで他の言語の辞書を入れることができます。
中国語はそこそこでいい・・・という方は、英語中心の辞書を買って、そこに中国語のデータプラスを挿入して使用するのもアリだと思います。
公式HP⇒https://www.e-casio.co.jp/shop/c/c403040
損傷予防のためにも私はこのゴムで止めるタイプのカバーも買いました。
【カシオ エクスワード用ブックカバータイプケース(ホワイト)】
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MP3ウォークマン
リスニングですが、外出用のMP3を利用しましょう。
隙間時間を有効活用することは大事です。
特に働いている方は勉強時間がなかなかとれません。
コツコツやりましょう。
私は音楽用にituneを使っていましたが、下記の理由で語学学習用にウォークマンを購入しました。
- ①音楽をランダムituneで流している時、急に中国語が流れると気分がそがれる
- ②ウォークマン語学学習機能がついている
- ③携帯アプリ等の使用はバッテリーの寿命が短くなる
MP3で私のイチオシは、SONYの語学学習機能付きウォークマンNW-A50シリーズ!!!
これはituneと同様にパソコンで取り込むのですが、語学学習用にワンタッチで再生スピードを変えられるのです。
詳細はHPご参照ください⇒https://www.sony.jp/walkman/products/NW-A50_series/feature_6.html
スピードは1.3×~くらいで聞いてます。これに慣れると、通常のリスニング問題がゆっくりに感じる。
これは楽天市場で買って、友人が上海に来る時に持ってきてもらいました。ありがとう友よ・・・
ヘッドホン同梱タイプと非同梱タイプがあります。
【NW-A55/L ソニー ウォークマン A50シリーズ 16GB ヘッドホン非同梱モデル】
保護シート。
【ソニー ウォークマン A50シリーズ用 保護シート】
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CDプレイヤー
MP3以外に、CDプレイヤーが家になかったので購入しました。
自宅で勉強用です。
CDを入れて再生ボタン押すだけなので、いちいちパソコンに取り込む必要がないのがメリットです。
特に学習初期の頃は進度が早いので、CDプレイヤーで良かったです。
最初はまずはピンインからですから。
ステップアップしたら次のCDを聞くので、パソコンに取り込む手間が省けました。
子供の英語学習にCDも使うので、1台購入しておいて一石二鳥でした。
試験内容
听力(listening) 配点100点
阅读(reading) 配点100点
书写(writing) 配点100点
総得点180点以上が合格点です。
筆記orパソコン試験どちらが有利
中国で試験を受ける際、筆記かインターネットを利用したパソコン受験かどちらか選ぶことができます。
私は3級は筆記、4級はパソコンで受験してみました。
結果的には、4級に関しては筆記のほうが断然に良かったです。
4級でパソコン受験して本当に失敗したと思いました。
少しでも点を取るなら、筆記試験をおすすめします!
なぜかと言うと、日本人の場合は漢字を書くことができます。
つまり、ピンインが読めなくても漢字さえ書くことができればライティングが可能なのです。
逆に漢字をあまり知らない欧米人はパソコン受験が有利です(その分ピンインをしっかり覚えないといけません)
筆記かパソコン試験かについては別記事で詳しくまとめましたので、こちらをご参照ください↓↓↓
HSK合格証明書
成績証明書(成績報告)は受験後2か月後くらいに受領しました。
合否はweb上で試験1か月後くらいに確認できます。
証明書はこのような感じになっています。
お恥ずかしいですが私の証明書。
3科目(リスニング、リーディング、ライティング)でそれぞれ何点とれたか記載されます。

まとめ
資格をとるには、独学でも可能です!
今は学習に便利な機能がついた辞書などがたくさんありますので、それらを活用しましょう。
それから、話せるようにするにはせめて最初の数か月だけでも良いのでスクールに通うことをおススメします。
特に"e"や"r"などの発音は日本語にはなく、難しいです。
ピンインは中国語の基本で、そこをまずしっかり身に着けることが後々の学習に役立ちます。
何でも基礎は大事だなぁと感じます。
ネイティブの中国人にレクチャーしてもらうことを強くお勧めします。
~Thank you for reading through~













