上海日本人学校はどんな様子?授業の特徴や行事などの紹介。虹橋・浦東|中国

日本人学校とはどんなところ?
上海の日本人学校の様子をまとめてみます。
これからお子さんを連れて上海に住む方、インターナショナルスクールと日本人学校のどちらに行こうか悩んでいる方、現在幼稚園・保育園の年長さんだけど小学校へ上がる方の参考になれば幸いです。

上海日本人学校の概要

上海には日本人学校がなんと2つあります。

 

上海は黄浦江という川を隔てて東側を浦東、西側を浦西と呼びます。
浦西にあるのが虹橋校、浦東にある日本人学校が浦東校

 

ちなみに、空港も同様に2つあり、虹橋空港と浦東空港になります。
二つの学校の特徴を下記の通り簡単にご説明します。

 

虹橋校

1996年開校。児童数1,116人(平成30年度4月)。小学部のみ。そのため、日本人学校の虹橋校を卒業した後日本人学校の中学部へ行く場合は、浦東校へ通学することになります。
そのため駐在渡航時のお子さんの年齢が小学校高学年の場合は最初から浦東校への入学がベター
虹橋校HP:www.srx2.net.cn/sjs-hq/index.php

 

浦東校

2006年開校。児童数974人(平成30年度4月。小中合計)小学部から高等部まである。
ちなみに、日本人学校の高等部があるのは、世界で上海のみ
高等部は運営が異なるようで、校舎は小学部・中学部に隣接していますが行き来はできなくなっています。
浦東校に隣接する東和マンションに住む場合、校舎とマンションがつながっているため親の送り迎え不要で子供のみの通学が可能。
浦東校HP:http://www.srx2.net.cn/sjs-pudong/
高等部HP:http://www.srx2.net.cn/sjs-koutoubu/

 

上海の生徒数ですが、ピーク時から徐々に減少傾向にあるようです。
現在最も児童数が多い日本人学校は、タイのバンコク日本人学校。一時期は3,000人にも上ったそうです。
バンコクの児童数が増加する前は、上海日本人学校が世界一生徒数が多かった(2013年?)そうです。

 

ちなみに、私の息子は中学まで上海に滞在する可能性があったためできれば浦東校へ行かせたかったのですが、夫の会社が浦東に住むのはNGとの規定があるらしく、やむなく虹橋校へ。仮に浦東に住めたとしても、家賃補助の金額が低いので東和マンションには住めなかったと思いますが。。。

 

日本人学校に隣接している東和マンションは綺麗だし、しかも浦東校に隣接しているので早起きする必要もなく、睡眠時間も確保できる。羨ましすぎます!!

 

上海日本人学校の学費

虹橋校の1か月あたりの学費など
●学費:2,060元(33,000円)
●PTA会費:25元
☆バス代(利用する方のみ):850元(遠方の場合は1500元)

※円換算は2019年7月の概算(×16)

 

インターナショナルスクールですと月1万元以上するところがざらですので、学費は良心的なお値段となっております。

通学方法

下記の3通り。
・スクールバス(バス停まで送り迎え要)
・両親か責任者が学校まで直接送り迎え
・東和マンションの場合は浦東校へ子供のみで徒歩

 

私の息子はスクールバスで通学しています。
自宅から日本人学校までは約5.7kmほど。
車で渋滞なしで15分くらいの距離ですが。。。
バス停には7時15分には向かわないと行けません。
日本にいた時は、息子は7時30分に起床してたので、現在かなり早起きの生活です。

 

虹橋校から浦東校は約20km離れており、車で40分前後かかります。
浦西から浦東校へ通う場合、浦西のどこに住むかにもよりますが、早起きは確定です。お弁当を作るお母さんは6時くらいには起きます。早い方だと5時台に起きてる方もいらっしゃいます。

 

授業の様子

中国語の授業

週に1回のペースで中国語の授業があります。中国人とのハーフのお子さんもいらっしゃるため、クラスはレベル別に分かれます。
語学習得のための本格的なレッスンではなく、軽く親しむ感じの内容です。
一度授業参観で見に行ったのですが、テンポ良く進めていて、楽しい雰囲気でした。

 

英語の授業

語学の授業は中国語だけではなく英語の授業もあります。
先生はネイティブの先生を招いているようです。
書き取りなどは少なく、主に会話中心の授業になっています。

 

図工の授業

図工の授業は日本と同じような感じなのですが、これはいい!!と思ったことがあります。
作品と生徒を写真で撮り、A4の用紙にその写真を貼付し作品についての説明書きを生徒自身が記入してまとめます。

 

第一に、作品を作ってそれで終わりということではなく、きちんとそれについて文章で自身の言葉で書くこと。
第二に、A4の用紙一枚にまとめるので、後々記録として残しやすい。

 

図工の作品は大きなものが多かったりするので、全て保管しておくわけにもいきません。
時間がたったら心苦しいながらも親がこっそり処分( ;∀;)したりしてしまうわけです(きっとそういうご家庭が多いと思われる・・・)
一枚の紙に写真と共にまとめてもらえると、ファイリングして記録として残しておけます。

 

授業内容

日本人学校へ入学するまでは、授業内容は日本の公立小学校と同じなのかと思いきや、全く同じではありませんでした。もちろん根本的なカリキュラムは公立と同じに定められたものになっています。教科書も同じです。

 

正直、とても良いです。

 

とにかく暗記をするような授業内容ではなく、疑問に思ったことのテーマを決めて、その疑問を細分化して自分で調べてまとめて発表したり。
グループになってクラスで行う催しを自分たちで考えて実行したり。

 

それから宿題で作文を書くことが多いので、文章を書く能力がついてきました
このような能力は社会に出てからも求められるものなので、教育内容にはとても満足しています。
また、日本の全国統一の学力テストでも平均点を上回っています。

 

クラスの雰囲気

子供たちは、全体的に純粋な子が多い印象です。
なんというか、”擦れてない”という言葉がしっくりくるような。

 

いじめとかもおそらくないと思いますし、聞いたことがありません。
おそらく、閉塞的な環境(自由に遊びまわることができないし、平日に学校以外で遊ぶとしたら同じマンション内のお友達くらいで、それ以外の影響が少ない。)が一つの要因になっているのかなと思います。

 

それから、ご両親が自営業で中国で働いているお子さんや中国人とのハーフのお子さんもいらっしゃいますが、駐在のため期間限定で来ているお子さんが大半です。

 

学期末には転出するお友達も多いので、出会いも多いけど別れも多い。住み慣れた日本やお友達と離れ、海外で新たに学校生活を始める、そしていつかはここを離れて日本か別の国に住むであろうとなれば、限られた時間の中でみんなと仲良く過ごそうと無意識ながらに思うお子さんが多いのかもしれません。

 

運動能力

上海は今も大気汚染があるため、PM2.5の汚染がひどい日は外での運動は行いません。
私の息子は体を動かすことが好きなので、外で遊べない日は時々文句を言っています・・・。

 

このような環境のため、体力が衰えないよう、学校では毎月子供たちに運動のプリントを配布して自主的に自宅で運動することを促しています。
内容は、ボール投げや縄跳びの回数を記入するなどです。
強制ではないので、子供の自主性に任せています。

 

毎週の配布物

毎週金曜日に来週の持ち物と併せて、その週の出来事をまとめたお知らせのプリントをいただきます。
授業が終わる時間も記載されているため、私の自宅では紐に吊るして、毎日見ています。
持ち物が何なのか分かりやすくてとてもありがたいです。
子供たちの学校での様子が写真付きで書かれているので毎回楽しみになります。

 

授業をしながら、プリント作成をしたりして、先生すごい!と思います。

 

毎週の持ち物プリントとは別に、毎月のお知らせも発行されます。

現地交流・文化体験

現地校との交流や、中国の雑技団を学校に招いて鑑賞するなどの、海外ならではの体験を通して学んでいます。
6年生になると、飛行機に乗り北京へ修学旅行です。

 

日本の小学校と同様、5年生も1泊2日で宿泊学習があります。息子が5年生で先日宿泊学習に行ってきたのですが、中国のドラゴンボートに乗ったり、バーベキューをしたり、水上アスレチックで遊び、農民画を学んで作成したりととっても内容が濃く、良い思い出になりました。

 

現地校交流は、日本の文化を現地校の児童へ披露したり、またその逆で中国の文化を披露してもらいます。
特に中国生活が長いご家庭では、日本の行事などへの馴染みが薄くなりがちですが、日本の文化を再認識すると共に現地の文化にも接するとてもいい機会です。

 

このようなイベントは上海に限らず、他の日本人学校でも行っているようです。
例えば、ニューヨーク日本人学校は宿泊学習でボストンやフィラデルフィア、ワシントンDCなどでアメリカ建国の歴史について体験を通して学ぶなど。

 

カイロ日本人学校では、ピラミッドの周りの地質調査をして200万年前の化石を発見したりするそうです。
化石発見なんて、なんだかわくわくしちゃいますね!

運動会

特に上海日本人学校は現在児童数が多いため、運動会は見ごたえがあります。
学年ごとにTシャツを作成するのですが、いい思い出になるし、この大人数の中でパッと見て何年生かわかるので良いアイデアだなと思います。

 

両親全員が校庭に集まると大混雑してしまうので、お子さんの出番がない時は教室で待機することができます。
教室にはモニターがあるので、涼しい教室にいながらにして運動会の様子を見ることができます。

 

そしてテントが生徒全員分にあるのは素晴らしい!
私の子供の頃なんて、テントなんてものは本部前方の先生方のいるスペースのみで、生徒は炎天下の中に椅子だけを並べて日陰なんてものはなかったからね。

運動会が終わる頃にはみんな丸焦げよ。

昼食

残念ながら現在上海日本人学校では給食は提供されません。
この毎日のお弁当作りが、早起きしなければならないし地味にこたえるんだよねぇ(*´Д`)
給食になってほしい。。。

まとめ

日本人学校の教育内容はとっても良いです。
これから学校を検討されている方の参考になれば幸いです。

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