先日、カナダのモントリオールからメキシコのカンクンまでエアトランザット(Air Transat)に搭乗してきました。モントリオールからカンクンまでは、2020年1月時点でエアカナダの他にエアトランザット、インテルジェットの3つの航空会社が直行便を運航しています。当初はエアトランザットという航空会社を知らなかったため、評判を知りたく航空券を手配する前に調べたのですが、日本語のサイトはあまりなかったので、私の感想も含め搭乗レポートとしてまとめてみます。
もくじ
エアトランザットとはどんな会社?
カナダ・ケベック州モントリオールを拠点とする航空会社。
1986年ケベックエアの元従業員により設立。1987年11月にモントリオール-アカプルコ間の運行を開始。それ以降規模を拡大。
夏季はヨーロッパ、冬季はカリブ海諸島、アメリカ合衆国、メキシコ、南アメリカへの乗客が多く、レジャー路線に力を入れているようです。
25国以上、60以上の都市へ就航。従業員数約5,000人。
SKYTRAX(航空会社の格付けサイト)にて、世界ベストレジャーエアラインの部門で2018年、2019年の2年連続で1位。
しかし、2019年6月にエアカナダがエアトランザットを買収することを発表しました。ただし、ブランド名は当面エアトランザットのまま残すようです。
マイルは貯まるの?
結論から言いますと、貯まりません。エアトランザットは2020年1月時点で独自のマイレージプログラム(フリークエントフライヤープログラム)はありません。
また、アライアンスにも加盟していないため、その他の航空会社のマイレージプログラムでも積算はできないものと思われます。
ただし、エアカナダに買収されることにより、もしかしたら今後スターアライアンスのマイレージプログラムで積算できるようになるかもしれないですね。
過去に事故を起こしたことは?
大きめの事故が2件ありました。
2001年:236便
原因はエンジン交換時の機体の不正整備による燃料漏れのため、双発エンジンの二つとも停止。それでも緊急着陸に成功しました。wikipediaに詳細が記載してあるので気になる方はご参照ください。この事故を題材にした映画もでているようなので、観てみようかなと思います。
2005年:961便
方向舵が疲労破壊により飛行中に脱落。緊急着陸に成功し、乗客乗員は全員無事でした。
搭乗記
フライト情報
●TS560 モントリオール→カンクン
●TS561 カンクン→モントリオール
☆約40,000円+tax
☆機材:A330
※エコノミークラス
私がフライトの比較をしたときは、エアカナダとの差額は5,000円ほどでエアトランザットのほうが安かったです。12月29日出発のため一年で一番の繁忙期。オフシーズンはもっとお安く行けます。
モントリオール拠点ということなので(私が現在モントリオールに住んでいるので)、これは乗ってみるべきでは?!出発時間も希望に合致していたので、マイルが貯まらないのは惜しいけれど、エアトランザットに乗ることに決めました。
事前チェックのおすすめ
受託手荷物の事前登録
航空券に受託手荷物の料金が含まれている場合で、その許容範囲内の持ち込みであれば特に事前に登録する必要はありません。私は航空券に受託手荷物が含まれていないお安いチケット(Eco budget fare)だったため、事前にエアトランザットのHPから受託手荷物の申し込みをしました。
出発日当日に空港で預けることもできますが、事前にウェブから申し込み&支払いをすると20%お安くなります。料金は路線によって異なります。
モントリオール→カンクン間はウェブ申し込みで片道25ドル。
機材の確認
私は子連れのため、座席にスクリーンがついていない場合はお絵かきグッズなどを多めに持って行こうと思いスクリーンがついている機材か確認しました。2020年1月時点ではA330またはA321neoLRの機材の場合座席にそれぞれスクリーンがついているとのことで、おもちゃは少なめに持って行くことにしました。
ウェブチェックイン
私はウェブチェックインをしなかったのですが、ウェブチェックインも可能なので前日にチェックインを済ませておきたい方は活用すると良さそうです。
チェックイン
空港のエアトランザットのカウンター付近にチェックインの機械がたくさんあるので、機械でチェックインをしました。受託手荷物の個数をそこで入力すると、事前に支払いした分はきちんと登録されているため、チェックイン時の支払いはありませんでした。
搭乗券と受託手荷物のタグ受け取り、荷物を預けて終了です。
私の時は往復共に定刻通りに出発しました。
いざ機内へ!
シート
座席配列:3-3-3
青いレザーのシート自体は簡素であっさりしていますが、その他の設備は表面的にはきれい(機材自体は古いのかもしれません)で、スクリーンも新しいもののようでした。
エンターテイメント
ホーム画面では言語を選べることができ、日本語もありました。
エンターテイメントの内容も、映画、テレビドラマ、子供向けのゲーム、などなど一般的なフルサービスキャリアとほぼ変わらないです。
ただし、映画のラインナップはイマイチでした。英語が堪能な方は心配ないと思いますが、字幕(日本語はもちろんないです)がない映画も多かったです。最新の映画は本数が少なかったような気がしますが、ひとまずトイストーリー4を観て一人で号泣してました。まさかトイストーリーがこんな展開になるとは・・・。
免税品についてもスクリーンから見ることができます。
食事・ドリンク
機内食は有料です。フライトの時間が長い場合は事前に購入して持ち込みをおすすめします。
ノンアルコールドリンクのみ無料。ただし、今回4時間~5時間のフライトで、飲み物の提供は1回のみでした。これは少ない気がする。。。お持ち込み&機内購入を前提としているので1回なのでしょうね。
試しにピザ(確か9ドル前後)とカップラーメン(4ドル)を注文しましたが、可もなく不可もなくという感じでしょうか。
グルメメニューというケベックのDaniel Vézinaシェフが監修しているメニューがあり、こちらは事前予約が必要で、18ドルからになります。
メニューや免税品の紹介は紙の冊子もありました。
イヤホン類
私はイヤホンを一つ持って来ていたので自分のイヤホンをとりあえず使いましたが、イヤホンは有料でした。10ドルほど。
ブランケットも10ドルです。
そして、イヤホンの販売が始まったのは搭乗してから45分後でした。これはちょっと遅すぎますね。
子供用のイヤホンは無料です。こちら↓
子供向けおもちゃセット
子供向けのおもちゃセットもいただきました。
うるうる目のマークの袋に入っています。機内で撮影したので写真が暗くてすみません。
中身は下記の通り。
・アイマスク
・ビーチボール
・ミニクレヨン
・飛行機の絵葉書
・クイズノート
飛行機に乗る時は、何気にこの子供用のおもちゃセットが私は楽しみなのです。(→子供じゃなくて私が楽しみ・・・)
ビーチボールが入っているというのが、リゾート路線らしくていいですね!
ビーチボールはカンクンに着いたら買おうかなと思っていたので、ちょうど良かったです。
おもちゃセットは、日系より海外エアラインのほうが子供目線でセンスがあると思います。
アイマスクって、大人は何とも思わないですけど、子供はそれをつけるだけで楽しい気分になります。
クイズノートも長時間のフライトには時間を稼ぐにはうってつけ。
機内食などは有料なわりに、子供向けおもちゃの内容は良かったです。
まとめ
客室乗務員のサービスはそれなりでしたが全体的にはまあまあ良かったです。
とにかくスクリーンが新しいのはポイント高いです。エアカナダと1万円以上の差&出発時間の希望の合致があれば今後も利用すると思います。(あくまでも個人の感想です)そしてマイルが積算できれば尚いいですね。
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